LONG NOVEL -儚唄-

□第18章
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青々とした葉が
 太陽の光を受けて輝く



蝉の鳴き声が、酷く耳について
少し煩く感じる
 


風がふくと
緑の匂いがして


凄く気持ちがいい







―――夏休み











家族で山にキャンプをしに来た。






お父さんが
  テントを張ってる




お母さんは
  料理の準備をしてる










私は、―――


 ああ、退屈だから





近くの川で




 一人で遊んでいるの







魚、居るかな?





   触りたいな





捕まえられるかな?








―――でも






 流れが速い






危ないから


 入っちゃだめなんだって



お母さんに言われたんだ







怒られちゃう……







でも――…






少しなら、



 ほんの少しなら





いいかな…… ?





 大丈夫だよね… ?






一歩、また一歩

 足を進めていく




まだ、浅い


 大丈夫






………ん?




あ、ダメ!


 それ以上は行っちゃダメ!!






待って、

 ダメ、待って




その先は………!!!











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