小説
□空桜
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骸がいなければ雲雀さんはずっと俺のもの。
だから、骸に
「雲雀さん大事だよね?」
って骸に聞いたらさ
骸の奴
憎たらしい綺麗な顔で
「はい。大切です」
って笑った。
「そう。じゃあ……」
雲雀さんを殺していい?
なんて言ったら
骸ビックリして初めて泣いた。
そんなに大切か。
負けないよ?
雲雀さんを好きなのは、愛してるのは俺なんだから。
「骸?もう雲雀さんの目の前に現れないと約束するなら殺さない」
その条件に骸は頷いたから、骸はもう雲雀さんの目の前には現れない。
でも雲雀さんはこっちを向いてくれない。
ねぇ……
ドウシテ?