女体沖受け小説

□変わるとき
1ページ/2ページ

「おい、休憩時間はもう終わっただろ。早く持ち場に戻れ。」
屯所の中庭の木の下でアイマスクをして惰眠をむさぼっていた総悟の頭を、着流し姿の土方が軽く小突く。
「いてっ・・・何しやがる土方のクソ野郎。俺だって寝てたわけじゃねぇ、考え事してたんだ。」
そう言ってアイマスクをはずすと、大きな紅い瞳があらわになる。
「考え事だろうが、さぼってたのには変わりはねぇじゃねぇか。」
土方は、自分の部屋の方へと足を向ける。
「ねぇ土方さん。女の子って、いつから女になっちゃうんでしょうね?」
突然、真面目な口調でそう話しだす総悟に、土方は驚いて肩を揺らし立ち止まった。
「そんなの、あの日が来たらにきまってんだろ。」
土方は振り向き、照れたように頭をかいた。
「俺が言ってんのは体のことじゃねぇ。昔はみんな仲良くできたのに、女同士でいがみ合ったり、ひがんだり、歪んだ感情を持つ女って、いつから生まれてきちゃうんでしょうね?」
総悟は立ちあがって溜息をこぼした。
「なにセンチメンタルになってんだよ。なんだあの日か?」
らしくない総悟の姿に、からかうように笑ってやると、総悟はそっぽを向いてしまった。
「土方さんじゃ話になんねーや。いい、ダンナにでも聞いてくら。」
そう言って尻について埃を払い、歩き出した総悟の腕を土方がつかんだ。


「そんなに知りてぇなら、俺が教えてやるよ。」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ