ライトブレザー3
□光の水晶
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第五章 光の水晶
幼凪「着きました」
幸元「到着だね」
ラン「うん。到着した」
ランは、大きな都会を目の当たりにして硬直していた。
ヒート「そう硬くなるな」
ラン「う・・・うん」
ランは、自分を知っている者がいないか注意しながら進んだ。それもその筈だった。ランは子供の頃からここで盗みを働かしていたのだ。
幼凪「もう少しで到着します」
そして、今思うと不思議なものだった。盗みの常習犯なのに何事もなかったかのように栄えている。都会とはそういう場所なのであろう。そして、何事もなくお城に到着した。
幼凪「帰還しました」
幼凪の声に国王の元気な声が響き渡った。
国王「おお!入りなさい」
幼凪「ただいまです」
国王「うむ。その様子だと成功した様子だな」
ラン「あ!あの・・・」
国王「ん?」
ラン「今までここで騒ぎを起こしてご免なさい!あ・・・あの、そんな私ですが御相談があるのですが・・・」
国王「うむ。話してみなさい」
ランは今までの一部始終を説明をした。そして、これからの御願いについても国王に相談をした。
国王「そうか、村がもう・・・。うむ、良かろう」