「私のずっと愛している人」

□流れ星
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その夜、工藤君と私は屋上にいた。






「なんだよ。こんな時間にビルの屋上に呼び出して…」



と私に言ってきた。



「知りたい?」




わざとじらして聞いてみた。




「用があるって言ったのはオメーだろ?」




やっぱり話すしかないかと思い、私は重い口を開けたのだった。



「ねぇ、工藤君。私もう隠せないわ」


都会の綺麗な夜景を眺めながら、意味深な私の発言に工藤君は首をかしげた。





「私、病気なの」









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