「私のずっと愛している人」
□哀と愛
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「哀ってさぁ、やっぱ愛のほうがよかったんじゃねーの?」
あの3人と別れた後の帰り道。
いきなり言い始めたのは工藤君。
「どうして?」
「だってさー、愛のほうが素直そうじゃん」
そんな理由?
「あら、哀は素直じゃないって言うの?」
「オメーも少しは素直になれよ」
どうして?
「あなたに関係ないじゃない」
「カンケーあるよ」
え?
立ち止まる工藤君。
立ち止まる私・・・。
「どうして関係があるの。私が何と言おうが勝手でしょ」
「カンケーあるさ。俺は今からお前に告白するんだから」
「はぁ?何寝ぼけたこと言ってるの。早く帰るわよ」
いきなり変なこと言うからびっくりしたじゃない。
私は先に歩きだす。
「おい、マジだって、待てよ」
袖をつかんでくる。
どうして・・・?
「素直になれよ。俺もなるから」
「っどうして・・・・」
「灰原のことが好きだ」