Dream
□1/4┼水谷
1ページ/1ページ
「ねーね!」
「…………。」
「ちょっと、ねぇってばぁ!!」
「あーもうっ、るっさいなぁ!!
何なのよ!?手伝いしに来てくれたんじゃないワケ?」
「ぅぐっ………そーだけど、さぁ……」
只今私は部室の棚の整理中。
そして、張り切っていた割には、なかなか役に立たない水谷文貴。
文貴は私に手伝いという名のパシリをさせられていたのだが、余りにも作業がもたつくので、結局自分一人でテキパキと仕事を進めていた。
「さっきまでは手伝ってやったじゃんかぁ」
「私は別に、手伝って欲しいなんて、言ってませーん」
「……ちぇっ」
仕舞いに拗ね始めた文貴は、きゅっと私の腰に腕を回し、後ろから私を抱き締めた。
「…今日、なんの日か、しってる?」
「えー?今日?」
尚も作業を休めずに相槌を打つ。
「1月だから、正月関係の休日?」
「違う」
「憲法記念日」
「違う!」
「石の日だ!!」
「ちっがーーう!!!」
はぁ、と、明らかにしょんぼりモードの溜め息を吐く文貴。
「ワケ分かんない事言ってるぐらいだったら、仕事手伝ってよ!
とゆうより腕、邪魔。動きにくい。
早く離してよ。」
「ヤダッ!!!」
文貴はイヤイヤと、まるで幼子の様に、首を横に振る。
そして、私を抱き締めていた腕に少し、力を込めた。
降参。
参りましたよ、文貴には。
私は先程まで両腕で抱えていた書類を棚に乗せると、後ろで駄々を捏ねる子の名前を囁いた。
「文貴」
「…ん?」
若干潤んでいる瞳を刹那見詰めた私は
思い切り文貴のYシャツの襟を掴み寄せ
文貴の桃色の唇へ自分の物を重ね合わせた。
「ぁ……///」
「文貴」
私は今まで文貴がしてくれていた様に、ぎゅっと文貴を抱き締めた。
「誕生日、おめでと」
文貴がガッツポーズをしてまで喜んだ声が部室の外まで響いたのは
言うまでも無い。
end
(棚の整理、全然手伝ってくれなかったから、今日ケーキ奢ってね?文貴♪)
(……今日、オレ、誕生日なんだよね…?)
*****
1/4は米クソレフトこと、水谷の誕生日でした☆
記念小説は若干のフライングですが(笑)
小説中では水谷が結構なヒドイ扱いに……ι
ごめんよ文貴、そんなカワユい君が好き(フキ)さvv
おめでとう!水谷♪♪