Dream

1/4┼水谷
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「ねーね!」

「…………。」

「ちょっと、ねぇってばぁ!!」

「あーもうっ、るっさいなぁ!!
何なのよ!?手伝いしに来てくれたんじゃないワケ?」

「ぅぐっ………そーだけど、さぁ……」


只今私は部室の棚の整理中。
そして、張り切っていた割には、なかなか役に立たない水谷文貴。
文貴は私に手伝いという名のパシリをさせられていたのだが、余りにも作業がもたつくので、結局自分一人でテキパキと仕事を進めていた。


「さっきまでは手伝ってやったじゃんかぁ」

「私は別に、手伝って欲しいなんて、言ってませーん」

「……ちぇっ」


仕舞いに拗ね始めた文貴は、きゅっと私の腰に腕を回し、後ろから私を抱き締めた。


「…今日、なんの日か、しってる?」

「えー?今日?」


尚も作業を休めずに相槌を打つ。


「1月だから、正月関係の休日?」

「違う」

「憲法記念日」

「違う!」

「石の日だ!!」

「ちっがーーう!!!」


はぁ、と、明らかにしょんぼりモードの溜め息を吐く文貴。


「ワケ分かんない事言ってるぐらいだったら、仕事手伝ってよ!
とゆうより腕、邪魔。動きにくい。
早く離してよ。」

「ヤダッ!!!」


文貴はイヤイヤと、まるで幼子の様に、首を横に振る。
そして、私を抱き締めていた腕に少し、力を込めた。







降参。

参りましたよ、文貴には。





私は先程まで両腕で抱えていた書類を棚に乗せると、後ろで駄々を捏ねる子の名前を囁いた。

「文貴」

「…ん?」


若干潤んでいる瞳を刹那見詰めた私は


思い切り文貴のYシャツの襟を掴み寄せ

文貴の桃色の唇へ自分の物を重ね合わせた。


「ぁ……///」

「文貴」




私は今まで文貴がしてくれていた様に、ぎゅっと文貴を抱き締めた。





「誕生日、おめでと」




文貴がガッツポーズをしてまで喜んだ声が部室の外まで響いたのは
言うまでも無い。


end

(棚の整理、全然手伝ってくれなかったから、今日ケーキ奢ってね?文貴♪)
(……今日、オレ、誕生日なんだよね…?)


*****
1/4は米クソレフトこと、水谷の誕生日でした☆
記念小説は若干のフライングですが(笑)
小説中では水谷が結構なヒドイ扱いに……ι
ごめんよ文貴、そんなカワユい君が好き(フキ)さvv
おめでとう!水谷♪♪
 

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