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□69・Birthday
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【69・Birthday】
・お互い大学生
・付き合って1ヶ月
・同居したて
※ちょっとHです
シングルベッドに押さえ付けられた綱吉は、骸の悪戯から逃れようと、身体を強ばらせた。
「骸っ、待って……ぁ…」
「そんな事言われて、待てる人なんていませんよ。」
骸は性急に暴れる綱吉の服を脱がせようとするので、アンティーク調のベッドが激しく軋んだ。
『骸、何か欲しいものないか?って言っても、俺金ないから、正確には俺にして欲しい事ないか?、だけど。お前、今日誕生日なんだろ?』
『……それって、綱吉くんを好きにしていいって事ですよね?』
ほんの数分前に交わした言葉だ。
何を勘違いしてるんだと、綱吉は半分脱げ掛けたスエットのズボンを死守しつつ、怒りと焦燥感を宿した瞳で睨む。
付き合って一ヶ月。羞恥心から、まだキスだって数えられる程しかしていない。
そんな綱吉が、『好きにして』だなんて、大胆かつ淫らな許与するはずがないのに。
「寝室で『して欲しい事』を尋ねるなんて、僕を誘ってる風にしか聞こえませんよ。無意識だとしたら、それは貴方が悪い。」
「そ、そんな理屈が通ってたまるか!も、離せって!」
「愛してます。」
「え……ぁ、んんっ」
突然真摯な瞳で告白されて、不意を突かれた。
骸はその一瞬だけ無防備になった唇を奪い、貪った。
何度も何度も、丹念に舌を絡めたり吸ったりして、凝り固まった綱吉の身体を解していく。
「ぁ……んっ…ふぁ……」
綱吉の抵抗が僅かに綻び、吐息が甘くなったのを見計らって、骸はシャツに忍ばせていた手の指先で、胸の突起をこねた。
「やっ、ダメっ…ぁっ…ぁっ…」
彼はまるで初めから綱吉の性感帯を知っていたかのように、耳や首筋に舌を這わせて、間髪入れずに次から次へと感じやすい所ばかり刺激する。
「ぁっ…んっ………っ…んっ」
首筋を強く吸ってから、また唇に戻って、深く口付ける。
骸は、綱吉が口付けに夢中になっている間にズボンを下着ごと取り払い、双脚を開かせ、その間に身体を滑り込ませた。
すっかり酸素の足りなくなった頭は、状況を正確に飲み込めていないようだ。
快楽にひれ伏して潤んだ瞳は、骸を妖しげに見つめる。
「煽情的ですね。誕生日を祝うにあたって、これは最高のプレゼントですよ。」
綱吉のシャツを胸の突起が見えるまで捲し上げると、全裸に限りなく近い状態になった。
骸はうっとりと、満足そうに笑みをこぼしてから耳元で囁く。
「では貴方の『はじめて』をいただきますね。」
骸はぴば話でした。
遅れてすいませんでした(汗)
続きは裏で!
2010.06.13