Present
□☆貴方への本当の気持ち
1ページ/8ページ
──ちょっと俺たち、距離を置こう
突然、告げられた言葉。
ヒバリは予想していなかった言葉に、一瞬頭が真っ白になり、凍りついたように動かなくなった。
なんでディーノ…なんで急に……
季節は梅雨。
最近、日本は梅雨入りした。
ほぼ毎日雨が降っているから、ヒバリはお気に入りの場所、屋上で過ごすことが出来ずにいた。
「梅雨…か」
これでは群れてる奴らを咬み殺すことができない。
前まではディーノという家庭教師が修行だといって、いつもここ、並中の屋上で手合わせをしてくれた。
前までは…。
「早く、晴れないかな。でも…例え晴れていたとしても、あの人はもうここには来ない……」
応接室から外を眺めながら、呟く。
群れるのが嫌いなヒバリが唯一、隣にいることを許していた人…ディーノ。
突然、ヒバリの前に現れ「ボンゴレ雲の守護者」に選ばれただのと言ってきた。
初めはそんなことはどうでも良く、ただディーノと戦えることが嬉しかった。
そして、人を愛することを知らなかったヒバリに、愛すことを教えてくれたのはディーノだった。
(なのに…ディーノ……)