短編Ⅱ
□●甘い謝罪？
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「ベルせーんぱーい。いー加減、これ脱ぎたいんですけどー」
さっきからこれしか言わないフラン。
王子の俺に逆らった罰で、ウサギの着ぐるみを着せてやった。
「シシッ。まだダメに決まってんだろ。今日はずっとその格好でいろよ」
「イヤですー。謝りますからー…」
「ん？…じゃあ、きちんと謝れよ？シシッ」
俺たちには、こうゆう時限定の謝り方がある。
普通に土下座じゃつまらない。
「フランー。わかってるだろうけど、あの謝り方だぜ？」
「う゛……わかりましたー」
嫌がるのは当たり前だね。
俺だってやれって言われたら、嫌がるよ。
俺たちの謝り方。
服を脱いで、俺を誘うように謝る。
どっちかと言うと、罰ゲームだな。
けど、フランは絶対にやる。
それがまた可愛い。
それに、嫌々やりながらも、満更ではないようにも見える。
実際に、今までに何度か今回みたいなことがあったけど……フランの誘いに負けて、ヤってしまったことが………。
と、とにかくそれくらいフランが可愛い。
でも、今日は我慢しないとな…。
……キスくらい良いか？