年齢制限室
□one more time 3
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「ゃ、んっ」
両腕をテーブルの上につき、向日は後ろから抱きすくめられ与えられる断続的な感覚に小さく悲鳴のような声をあげた。
背にピタリと張り付いた相手の躰は背をこするように動き、それに連れて下腹部に鋭い快感が走る。
制服のズボンを脱がされ、下着もはぎとられ、唯一身に付けているシャツもまた、ボタンの全てをはずされ肌をあらわにされていた。
逃げ出さないようにと向日の両手には大きな男の手が覆い被さり、どうすることも出来ない。ただズンッと背後から襲ってくる快楽に腰をくねらせ、向日は何とも言えずに瞳を潤ませていた。
背後から自分を抱きしめているのは、テニス部の監督でもある榊だ。
すでに部活は終わり、他の部員たちが帰った後の部室で向日は榊に襲われていた。
「も、ヤダ」
頬に涙を滴らせながら懇願しても、榊が動きを止める様子はない。
榊には今までも何度もこうして体を求められた。最初は軽く触れるだけであったはずが、日を追うごとに徐々に自身へとその手が伸び、そして榊のものが挿入された。
初めて榊を受け入れさせられたのは去年の冬のことだった。しかしその頃はただの気紛れのようなもので求められているだけだと思っていた。
数度我慢さえすれば、すぐにこんなことなど終わると。
だが冬が終わり、春が来た今になっても榊との関係が終わることはなかった。
それどころか、月に一度であった関係は週に一度になり、3日に一度となり、今ではほぼ毎日体を求められる。
榊が用で放課後の部活に顔を出せない日などは昼休みに呼び出され、音楽準備室や職員用のトイレなどで情事に興じた。
誰かにばれるかもしれないと恐れたが、今はそのスリルが体を熱くさせる。
元々いくら拒んでも榊が諦めたことは一度としてなく、嫌がれば嫌がるほど榊は執拗に愛撫をくわえ、向日の方から榊を求めるまで手が止められることはなかった。それに何度も榊によって手が与えられた体は、心が望まずとも快楽を求めるようになっている。
「あ、あぁぁっ」
鋭く息を飲み、白く濁った液が自分の中から吐き出される姿を向日はおぼろげな意識で見下ろした。
なんとなく感付いていた。