in 魔法の世界

□06章
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「ラン!」

 出迎えれたのはレイ1人だった。
 他のみんなはどうしていいのか、迷っている。

「えと、‥‥何を、やったんだ?」
「何もしてないわ。ただ、ライターがあるって教えてあげたらここにしてくれたの」
 
 それは綺麗な笑みだった。

「それって、おど――」
「ラン! おめでとう! 一緒の寮で嬉しいよ!」
「ハリーもね、おめでとう。これからもよろしくね」

 レイの口をロンが塞ぎ、ハリーがランの手を取る。
 その瞬間、ようやく拍手は起こった。
 少年達への賞賛の拍手だったが。

「おめでとう! ホグワーツの新入生、おめでとう!」

 落ち着いた頃合いをはかり、ダンブルドアが立ち上がった。
 
「それでは。そーれ! わっしょい! こらしょい! どっこらしょい! 以上!」

 ダンブルドアのそんな言葉と共に、テーブルにあった金の皿に料理が現れた。

「いただきます」

 さすがに物心つく前からの習慣。
 2人は食前の挨拶をしてから食べ始めた。

「2人は日本から来たんだよね? 何でイギリスまで来たの?」

 いつの間にかお皿の上はデザートに変わっていた。
 2人がアップルパイを食べてる時に話しかけて来たのはシェーマス・フィネガンだ。

「成り行き?」

 2人は顔を見合わせ、答えた。
 
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