in 魔法の世界

□06章
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 帽子は次々と寮の名を呼び上げていく。
 寮が一瞬で決まる子もいれば、決まるまでに時間がかかる子もいる。

「グレンジャー、ハーマイオニー!」

 2人が改札のところであった子だ。
 ハーマイオニーは待ちきれないように走って行き、帽子をかぶった。

「グリフィンドール!」

 帽子が叫んだ。
 一番左のテーブルについたハーマイオニーを目線が合う。
 レイとランが微笑めば、ハーマイオニーも笑みを浮かべた。

「僕、入るならやっぱりグリフィンドールかな」
「私も。ハリーやハーマイオニーもいるしね」

 組分けはいよいよ大詰め。
 レイとランとロンと、後1人。

「レイブンクロー!」
「ウィーズリー、ロナルド!」

 帽子が叫べば、次はロンの番。
 隣りにいたレイはロンの肩を叩き、送り出した。

「グリフィンドール!」

 帽子は間髪入れず叫んだ。
 マクゴナガルが次の名前を読み上げる。
 
「ザビニ、ブレーズ!」
「スリザリン!」

 残りはレイとランだけ。
 マクゴナガルは先にレイの名を呼び上げた。

「キラ、レイ!」

 レイはゆっくりと笑みを浮かべながら腰を降ろした。
 
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