in 魔法の世界
□06章
2ページ/5ページ
帽子は次々と寮の名を呼び上げていく。
寮が一瞬で決まる子もいれば、決まるまでに時間がかかる子もいる。
「グレンジャー、ハーマイオニー!」
2人が改札のところであった子だ。
ハーマイオニーは待ちきれないように走って行き、帽子をかぶった。
「グリフィンドール!」
帽子が叫んだ。
一番左のテーブルについたハーマイオニーを目線が合う。
レイとランが微笑めば、ハーマイオニーも笑みを浮かべた。
「僕、入るならやっぱりグリフィンドールかな」
「私も。ハリーやハーマイオニーもいるしね」
組分けはいよいよ大詰め。
レイとランとロンと、後1人。
「レイブンクロー!」
「ウィーズリー、ロナルド!」
帽子が叫べば、次はロンの番。
隣りにいたレイはロンの肩を叩き、送り出した。
「グリフィンドール!」
帽子は間髪入れず叫んだ。
マクゴナガルが次の名前を読み上げる。
「ザビニ、ブレーズ!」
「スリザリン!」
残りはレイとランだけ。
マクゴナガルは先にレイの名を呼び上げた。
「キラ、レイ!」
レイはゆっくりと笑みを浮かべながら腰を降ろした。