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□それぞれに出来ること
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―――いつも私達を引っ張っていってくれる、漆黒の長髪が揺れる華奢な背中。

戦闘でも前線に立ってみんなに適切な指示を出して勝利に導いてくれるユーリ。


「ユーリって美人さんですよね」

ってからかったら、きっと彼はムスっとした顔でこう言うと思う。

「男がそんな事言われても嬉しくないっての」と。



でもね、ユーリ。貴方はやっぱり男の子なんですよ。


どんなに背中が華奢に見えても。
どんなに美人さんでも。


だって私ならユーリが持ってるそんな重たいもの持ちきれない……。

ユーリと同じものを持ったらきっと潰れちゃう……。


もしも、貴方が女に生まれていたら、重たいものを背負わずに生きていく選択をしてくれましたか?

持ちきれないからって背負わない選択をしてくれましたか?


他の男の子より小さな背中に、何倍も何倍も大きなものを背負わずに生きていってくれましたか?


……でも本当は違うんですよね?ユーリ。

ユーリはユーリだからこの道を選んだ。

大きなものを背負う覚悟を。

……なら私が出来る事はただ1つ。

彼が潰れてしまわないように支えてあげる事。








……ねぇ、ユーリ?

男が何かを背負うだけの大きな力があるのなら。

女だって何かを支える大きな力があるんですよ…?


Fin
― ー ― ー ― ー ― ー ― ー

少しシリアス?でした(笑)

ユーリってもの凄くカッコいいダークヒーローですよね!

だからきっと人気があるんだろうなぁ!


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