main

□二人の距離、ゼロセンチメートル
1ページ/1ページ


「今日、謙也さん来るから」

俺がそう言うと、兄貴はニヤニヤしながら近づいてきた。

「なんや光、彼氏かー。いやぁ、もうそんな年になったんやなぁ。光が小さい頃は兄ちゃん兄ちゃん言うて、俺のケツ追いかけ回し……」
「だぁぁっっ!うっさいわっ!!取りあえず兄貴は引っこんどって!」
「心配すなや!盗聴器くらいは仕掛けといたる!」
「……だまれ変態。」

そうこうしとる間に家のインターフォンが鳴った。




「お邪魔しまーす」
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ