観察記録

□ちょっと怖い話2
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 妹の許可がおりた・・・。

 むしろ書けと叱咤されたので・・・。

 
 
 妹が小学6年生頃の話し。

 当時プリクラなるものが流行した頃。

 地方都市にある我が家の近くにもプリクラが出来たのだ。

 妹も友達数人と撮りにいったようだ。

 2,3日は家族にも見せびらかせていた。
 
 しかし5日とたたない内に誰にも見せなくなった。しまいには小さなプリクッラ写真を収める入れ物はないかと探し始めたのだ。

 私が理由が聞くと初めは嫌がっていたが渋々プリクラを見せてくれた。

 普通のプリクラである。

 私が見つけられずにいると妹が教えてくれた。

 写真の妹の腕だと言う。

 妹の右手から明らかに違う白くて余りにも細い腕が突き出ている。

 妹の指は細くて長い。しかしその腕はそれと比べても細いそして明らかに大人の腕なのだ。

 私はそれが骸骨の腕だと思った。

 妹は白とピンクの縞々模様の腕だと言う。

 結局プリクラは5pほどの小さな缶に封印された。当時子供であった我々にはその程度しか思いつかなかったのだ。

 10数年後その小さな缶が出てきたのだ。

 その缶は錆びているのか握力80以上ある私の力をもっていても開けることができなかった。

 結局缶は錐で穴を開けて圧力を下げて開けた。

 プシュっと炭酸のような音を立てて缶は空いた。中に入っているはずのプリクラは・・・。

 入っていなかった。

 妹に聞いても知らないと言う。

 あのプリクラは一体何処へいったのか?


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