紫の砂
□悲しみのmemory
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キラが忽然と姿を消した。
マルキオの元に彼と一緒にいた歌姫からアスランとカガリは、その連絡を受けた。
「どういう事なんだ?」
「アイツが何も言わずに居なくなるなんて!あるわけがない!もしかしたら、誰かに浚われたのか!?」
「落ち着け、アスラン!」
キラの事となると周りが見えなくなるアスランは、焦りと動揺から怒鳴り声を上げる。
そんな彼をカガリが宥めるが、彼女も動揺を隠しきれていないために、あまり効果はない。
『アスラン、カガリさん!落ち着いてくださいな。』
そんな彼等を抑えこんだラクスは、内心で溜め息を吐いた。
自分の選択は間違いだったと後悔するには十分だった。