紫の砂

□儚き君の手を掴む
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「出撃しろ。そして、コーディネーターを殺してこい!」

「ですが…ザフトは、何もしてきて…ないですよ!!」

「私に意見をするのか?解っているのか?貴様、逆らったら【お友達】がどうなるか…」

ニヤリと嫌な笑み。
完全なる脅しに、キラの表情が変化する。
「解っています!!解っていますから!みんなを傷つけないで下さい!」

叫ぶようなキラの訴えにガルシアは、満足したように頷いた。

掌に爪が食い込む程強く握りしめた拳が震える。

「キラ・ヤマト、格納庫に行く前に医務室に行くのを忘れない事だ。守りたいならな?」

再び脅すような言葉に、今度は無表情に礼をしたキラはブリッジを後にした。


 
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