フォレスト - 忘れられた記憶 -
□第4章旅の始まり
1ページ/3ページ
T
月が昇り始めた頃、クリアは森を抜け山のふもとへと出た。
「ふーっ」
小さな岩に腰を下ろし、竹筒に入れておいた泉の水を飲む。
「!!!」
モンスターの気配を感じ振り返る。
ケバオノキという。
火に弱いという特性を持つ。
クリアが魔法を使う前にモンスターが倒れた。
「えっ?」 クリアが驚いていると 「大丈夫か?」 ぶっきらぼうな声がして大きな帽子をかぶり白く長いひげを生やしたおじいさんが立っていた。 「女の子一人で危ないな。わしの小屋はすぐそこだ。」 クリアはおじいさんの後を追った。