悪魔の姫 

□第一話 始まりの夜
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『oh!ココハドコ!ワタシハコウヤルアン!!』


・・・・やばいやばいしょっぱなからキャラ崩しちゃったよ。

というかマジでココドコですか。暗いヨー。


・・・・・とりあえず周りを見渡そう。





あったもの。


・赤い薔薇(敷き詰められてた。ちょっと光ってる)

・茨が巻き付いた大きな十字架(目の前にあった。花は咲いてない)

・大きな鏡(十字架の真ん中についてた。なんか写ってる)

・銀の薔薇の茨が巻き付いた青い月(十字架の半径約5m位を円形に照らしてる。すごい明るい)


他全部闇(メルヘンだなヲイ)


とりあえず鏡に何が映ってるか確認しよう。

・・・・・なにこれ・・・・。

私・・・、私・・・・だよね・・・?どういうこと・・・?

鏡にはベッドの中で寝ている私が写っている。



・・・まてよ・・・女神様はたしか・・・・・・、
頭の中を整理してみよう。







・・・・・・・・!!







『まさか・・・!この異常な空間・・・・私の精神世界が悪魔の進入によって書き換えられてしまった裏世界・・・か・・・・』




『《ん・・・》』

女の声・・・私の普段より高めな声が響く。私の中に居る悪魔の姫様が目覚めたみたいだ。


さて、私の中にこれから住まう悪魔の姫様とやらの力量を確かめなければ・・・・。



−ナレーター−


『ん・・・ここは・・・・?』

『《目、覚めた?》』

ローヴィスが目を覚ますとローヴィスの頭の中に直接声がした。

『あ、貴方は誰ですか!?なんで私の中に・・・?!』

『《お、落ち着いて、・・・私は紅夜瑠闇。貴方の入れ物だよ。えっと、ローゼンさん?》』

『紅夜・・・・?』

ローヴィスは少し驚いたような声で言う。

『《ああ・・・確か貴方のお姉さんの入れ物の名前も紅夜だったっけ》』

『どうしてそれを!!!』

『《女神様から聞いた。たしかあっちの紅夜と私はどこかしらリンクしているらしいんだ》』

『・・・・・・そう・・・』

『《そういえばそろそろ変わって欲しいな。》』

『何を?『体だよ』か、体?』

『《あれ?知らないのか・・・・。 えっと、この体は私の体だけど貴方の魂も入ってるんだ》』

『あ、二重人格みたいなものですか?』

『《うん。まぁそんな感じ。この体は今、貴方が使っている。だけどその体は私の物。だから変わって?》』

『でもやり方がわからないのですが・・・』

『《とりあえず目をつぶって精神を自分の心の中へと集中させてくれ。そうすれば後は私が引っ張るから。》』

『はい、やってみますね。 ・・・・・・』
ローヴィスは言われたとおり、神経を集中させる。


ゴォ!!!


『わっっ!』

突然ローヴィスは心の中に引っ張られるような感覚がした。

そしてローヴィスは気が付くと瑠闇がいた心の中の世界の薔薇の上に立っていた。

だがそこの十字架の鏡は何も移してなかった。


ローヴィスはというと・・・



『戻ったか・・・・』

自分の手を開閉させながら呟く。

そして心の中の世界に意識を集中させ、ローヴィスに話し掛ける。

『(あのー、大丈夫ですかー?)』

『《はいー。大丈夫ですよー!》』

『(そっか、よかった。あ、そうだ、貴方の首についたチョーカーは外さないでくださいね。死んでしまいますので)』

『《!?、あの、よかったら説明していただけませんか?》』


しばらくお待ちください。(チョーカーや能力の事とついでに心の世界の事も説明中)


『《はぁ・・・なんとなく分かりました。つまり、この体の主導権は貴方にあって、
 体の交代は貴方の意思で出来るけど私にはよっぽどのことが無い限りは出来ない・・・
  そしてこの首輪は私を繋ぎとめる為の鎖の様な物で、私がこれを外すと貴方も私も死んでしまう・・・、と。》』

『(うん、私はチョーカーを通して貴方の行動を見張ることが出来る。貴方も私が許可すれば自分から交代することができる。)』

『《私の待機中はずっとこの心理世界に居なければならない。だけどその代わり、この心理世界でなら私が望んだものは大抵出すことができる、ということですか?》』

『(うん、そういうこと。そして私たちの会話は誰にも聞こえない。
 だけど私が神経を集中させなければ貴方の声は聞こえない。・・・わかりましたか?)』

『《はい。大体は。》』

『(っと、あ!今日は転校先の学校の下見だった!!早く準備しないといけないから少し待っててね!)』

『《えっちょっ!》』

もうローヴィスの声は聞こえない。


そして瑠闇は仕度を始めようとしたが瑠闇は足元にある物の違和感で仕度をする時間を遅らせてしまった。




足元にあるもの、





――――――三つのタマゴ――――――。




瑠闇が布団を捲るまであと、


5、

4、


3、



2、




1、





0。



〜〜END〜〜〜〜〜

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