[短]

□妄想ハルシオン
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ああぁ

朝の光が

蝕むように

襲いかかる


真っ黒な瞳は、
ソレを否定した


おもむろに、
携帯を壁に投げ付け

ただ反抗した。



襲いかかるのは
光だけじゃなく。


現実も
未来も

総てが皮肉に笑っていて、あぁ、


なんて虫酸が走るんだ



何もないような冷蔵庫を開けて、崩れ落ちたアルコールの缶が足元に転がるのを凝視してみても
空しいだけで、この寂しさの解決にはならない。
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