500の色と物語

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05/04(Fri) 15:10
香ばしいフランスパン
冥美

外のテラスでお茶を楽しむ、アフタヌーンティータイム。
今日の紅茶のお供は焼きたてのフランスパンにイチゴジャム、サワークリームを添えたものだ。


「今日のお茶の用意も完璧ね、冥美。」

「ありがとう、お姉さま。」


素敵なアフタヌーンティーに感動し、用意した妹を誉めると、目の前の妹はとても可愛らしく微笑んだ。


「Mr.ジオットはどう?」

「どう、って?」

「色々あるじゃない。息は合う?いい人?彼の下で辛くはない?酷い扱いを受けたりとか・・・・。」

「待って待って、お姉さま!そんな心配する事じゃないわ。」


全く、私の妹は強かで可愛い。私の唯一の願いは、Mr.ジオットがロリコンでなければそれだけで十分かもしれない。

そんなことを考えていたからか、冥美の「人間性には問題ありすぎるけどね。」という呟きが私の耳に届くことは無かった。


+ + +
あれ、また女キャラ・・・・;

でも冥美って、管理人の中で何故か順位の高いキャラなんですよね笑
冥美可愛いと思う冥美!!

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04/25(Wed) 22:10
琥珀のブローチ
クイーン

父から受け継いだ、私のお気に入りのブローチ。
それは琥珀で出来ていて、太陽にかざすときらりと光を放つ。
やはりきれいであるものに歴史は付き物のようで、このブローチは私の父のご先祖様が皇帝に頂いたもの、と聞いている。


「本当、きれいねぇ・・・・。」

「そうですね。」

「っだれ!?」


夜、部屋のバルコニーで月明かりにブローチをかざしていると、聞き覚えの無い声。
振り向けばそこには、彫刻品のように美しい人が居た。


「私は怪盗クイーン。以後、お見知り置きを。」

「かい、とう・・・・。」

「そのブローチを頂こうと下見に来たのですが、」


突然のことにぽけっとしていた私だったが、その言葉で我に返る。


「っこのブローチは私の宝物よ!怪盗なんかには渡さないわ!!」


激昂して、そう言い放つ。
しかし、目の前の怪盗と名乗る人物は笑うだけ。


「えぇ。あなたから奪い取るなんて、勿体ない。」

「え」

「だからあなたごと頂きに来ます。」


するとその人物は、風が流れるような動作で私の手を取り、手の甲に口付けた。


「また、来週に。」


+ + +
ちょっぴりミステリアスなクイーンをば。
敢えて、クイーンを”男”と断定せずに書いてみました。

初対面で性別判断するのは難しそうだ・・・・。

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04/22(Sun) 23:11
新緑の中の山ツツジ
一之瀬巧

ただひたすらに竹刀を振る巧。
そしてそれをただひたすらに見つめる私。


「巧ー、いつまでやんの。」

「もう帰れ。俺はもう少し。」

「待ってるから、少しがどの位なのか教えて。」

「少しは、少しだ。」


話してる間も、巧はただひたすらに竹刀を振る。
私の家は剣道の道場を開いていて、巧は此処の門下生でもないのに、竹刀を振りに来る。ただの剣道バカという認識で間違いは無いはず。
もう、門下生の皆は既に帰っていて、残っているのは私と巧だけだ。


「・・・・巧ってきれいな姿で竹刀を振るよね。」

「そうか?」

「うん。」


どんなに門下生がたくさん居て、皆が竹刀を同時に振っていたとしても巧だけはすぐ分かる。立ち姿や太刀筋がきれいで目立つのだ。


「・・・・あ、山ツツジ。」


丁度、全開になった扉から見える、あの山の中に咲く山ツツジのように。


+ + +
巧くんって原作では後輩キャラだったから敬語しか遣ったところ、見たことなかったけど
同い年の子とかには普通に喋りますよね。

うん、それだけ。←

あと道場ってカッコいい!!←

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04/17(Tue) 23:26
プランター栽培のパセリ
岩崎美衣

「美衣ちゃん、何やってるの?」


私と同じ星占い同好会に所属している岩崎美衣ちゃんは、今日はタロットカードを広げておらず、荷物をまとめている。


「帰るの?」

「ううん、これから調理室を借りて、軽いおやつ作るの。」

「私も行きたい!!・・・・いい?」

「うん、勿論よ!」


美衣ちゃんはお菓子作りを大変得意としていると、真衣(美衣ちゃんのお姉ちゃん?)に聞いたことがあった。
是非、私もその美味しいお菓子にあやかりたい!!


「何作るの?」

「うーん・・・・、パスタかなぁ。」

「美衣ちゃん!?おやつってレベルじゃないよ!?」


相変わらずの天然な美衣ちゃん節に私は突っ込まざるを得ず、美衣ちゃんはと言えばほわほわと笑うだけ。


「手伝ってくれる?」

「・・・・うん、手伝わせて。」

「ありがとう。」


調理室に到着してから、私は美衣ちゃんに扱き使われてしまった。本当に手が足りなかったのか、良い機会だと、わざと仕事を増やしていたのか、私に真意は掴めないが苦では無かったし、全然構わないのだけど。


「パセリ、採ってきてくれる?」

「パセリ?」

「ベランダにプランター有るから、そこに生えてるよ。」


調理室のプランターにまで手を出す事を許可されているなんて、美衣ちゃんはどれだけ此処に通っているのだろう。
それにしても、青々と茂るパセリは何故だか美味しそうに見えて、自然の営みと美衣ちゃんの料理の腕に感謝したのでした。

勿論、美衣ちゃんのパスタは申し分無い程美味しくて、ぺろりと食べちゃいました。・・・・反省。


+ + +

あれ、また女キャラだ^^;

管理人は好きで書いてますが、さて
需要はあるのだろうか・・・・←

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04/15(Sun) 20:19
春一番のふきのとう
岩崎羽衣

台所から聞こえるのは、天ぷらを揚げる、油の音。
そこで天ぷらを揚げているのは、岩崎家の母、岩崎羽衣さんだ。

因みに、私は岩崎家の人間ではない。しかし、なぜ天ぷらを待っているのかと言うと、羽衣さんが揚げているふきのとうを持ってきたのが私だからだ。
お裾分けにと、夫が収穫してきたふきのとうを持ってきたのだ。その後は羽衣さんの押しの強さに負け、おやつに天ぷらを頂こうとしている。


「揚がりましたよ。どうぞ、頂きましょう。」

「わぁ美味しそうですね!すみません、わざわざ。」

「いいんですよ、娘たちが帰ってくるまで一人で淋しいんです。」


揚げたてのふきのとうの天ぷらはほくほくで、ほんのり苦くて春の味覚を羽衣さんと堪能したのでした。


+ + +

こんな時でしか女キャラを目立たせられないよなぁと思って、書いてみました。
後悔はしていない(キリッ←

あ、気付いた方も多いでしょうが
一応、季節にそったお話を、と思って書いています。
・・・・東北在住なので、他の地方の方からしたら季節外れかもしれないですね^^;

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