500の色と物語
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08/14(Tue) 21:41
八百屋さんの完熟トマト
西園寺孝太郎
「孝太郎、今晩は何にする?」
「えぇー、何でもいいよ・・・・。」
孝太郎と久々に休みが重なったので、夕飯の買い出しに二人で出掛けたのだが、孝太郎と言えば「何でもいいよ」ばかり。
「・・・・あっそ、つまんない。」
「えっ、ちょ・・・・拗ねないでよ。」
孝太郎は乙女心が全く分かっていない。そんな風に言われたら、更に意地を張ってしまうというのに。
「・・・・あ。」
「え?」
孝太郎を置いて、商店街を大股でずんずん進んでいると、露店の鮮やかな赤色が私の視界の端にちらついた。
すぐさま足を止め、その方向を向けば、
「・・・・美味しそうなトマト。」
「お嬢ちゃん、お目が高いね!採れたての完熟トマトだよ!」
「このトマト、三つください!」
「毎度あり!」
孝太郎がぽかんとしているうちに私は会計を済ませ、帰路を辿る。孝太郎をそのままにして。
帰り道は夕陽に背を向ける形で歩くことになるので、孝太郎が追い掛けてきたら影ですぐ分かる。
右手にぶら下がっているトマトは、夕陽を浴びて完熟以上に真っ赤に見えた。
+ + +
あとがき
ほぼ一ヶ月、空いちゃいました^^;てへへ
西園寺くんも管理人的に、結構好きなキャラです(^ω^)
苦労性な男の子って好きです!
・・・・あれ、じゃあ何で管理人は一番仙太郎が好きなんだろう・・・・。←
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07/26(Thu) 22:21
夏休みの朝顔
中井麗一
夏休みに入ったと言ったって、そんなの受験生には関係のないことだ。
私は自由参加の、学校での課外にほぼ毎日出席していたし、長期休みの実感は一切湧かない。
ただ夏休みだろうが、そうでなかろうが暑いものは暑い。なんたって、「夏」なのだ。
課外は普通の授業と違って、始まるのは9:30。
朝はまだマシだが、帰りが辛い。日の高いまっただ中を歩いて帰るのだから。
手団扇で自分を扇ぎながら学校への道を歩く。
ふと、私の視界に涼しげな青が見えた。
「・・・・わぁ、朝顔。」
「朝から精が出るな。」
「えっ、わ!レーチ!」
「麗一だ。」
視界に入った青はある家庭の庭にひっそりと咲く、朝顔だった。それに見とれているとすぐ側から声が。
驚いて声の方向を見れば、そこにはクラスメイトの中井レーチが。
「課外か?」
「うん、レーチは?」
「俺は水遣り。」
「・・・・へ?」
「ここ、俺んち。」
私が見とれていた朝顔は、何と中井家のものだったらしい。しかし、水遣り・・・・?
「この朝顔、いつからあるの?」
「俺が小学生の頃から。」
・・・・レーチは思っていたより、マメなヤツなのかも知れない。
+ + +
レーチはマメなヤツだと信じてる!
昔のものとか結構大事に保管、というか大切に扱ってそう。というかだったらいいな!←
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06/24(Sun) 16:18
下校途中の猫じゃらし
教授
テスト期間の下校時間は、いつもより遥かに早い。
いつもなら日は傾いている時間帯に帰ることが大半なので、ゆったり歩く気にはなれない。
まぁ今はテスト期間であるので、ゆったり歩いている暇など本来無いのだけど、気持ち的に急ぎたくないのだ。
ふと足元を見れば、猫じゃらしが群生している。
猫じゃらし・・・・猫・・・・蚤取り・・・・、教授?
はっ。
全く・・・・。
最近、私の脳内を占拠する彼の顔しか連想されないなんて、本当に恋とは厄介なものだ。
私は群生している猫じゃらしの中から一本、摘み取って帰路を辿った。
+ + +
教授に片想いしてる女の子の図。
まさかのキャラが出て来ないパターンとは・・・・!
いかんいかん。
うっすら甘い、ぐらいでもいいから糖度を上げたい管理人ですorz
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06/20(Wed) 01:37
初夏の枇杷
ジョーカー
「ジョーカー!取って取って!」
「・・・・分かりましたから一々叫ばないでください。」
「ジョーカーっ、そっちのも!」
「あぁもう!」
僕はクイーンに命じられて、日本の小さな農園にて綺麗に実った枇杷を収穫させられていた。
先ほどから僕の名前を叫ぶように呼ぶのは、この農園の娘らしく、小さな身体でよたよたと収穫しようと奮闘する姿に、僕は放置も出来ず彼女の分も収穫を手伝っている。
「・・・・わぁ!」
「これで満足かい?」
「うん!ジョーカーありがとう!」
しかし、僕の苦労も彼女の笑顔で帳消しにされた気分になったのは、彼女の笑顔がまるで暖かい陽射しのようだったからである。
+ + +
ジョーカーロリコン説?
違います、フェミニストなだけです!
ちっちゃい子どもにうまく対応出来ないジョーカーはかわいいと思います笑
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06/04(Mon) 21:54
白いテラスのレモネード
WHO
レモネードに氷をふたつ、カランコロンと入れて目の前に座るWHOに差し出す。
「テラスでレモネードなんて、随分お洒落だね。」
「そうでしょう。」
気障ったらしくなく、年相応に喜んでくれるWHOが私は好きだ。彼の助手とは大違い!
WHOは少し抜けていて、折角の推理力も女の子の前では形無し(だっていらんこと言いなのよ)。
でもそんなところがまた可愛くて、癒しなのよね。
WHOが嬉しそうにレモネードを飲む中、私は自分用に作ったレモネードを見つめていた。グラスの中で、氷がレモネードに溶けていく様子は不可解で、どこか珍妙で。
また、グラスに映るテラスの白さがレモネードの黄色と交じり合って、私は逆にそのコントラストに飲み込まれそうだ。
+ + +
う〜ん・・・・
なんだか意味深に書きすぎた希ガス!!
あんまり意味は深く考えないでくださいね・・・・。
久々すぎて、すみません!!
取り敢えず色合いを思い浮べて頂けたら本望です。ハイ。
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