BL
□ゲームをしようか
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※来神時代
シズちゃんラブ!俺はシズちゃんが好きだ!愛してる!
と、今この屋上から叫べと言われたらそれも厭わないくらいシズちゃんが好きだ。喧嘩ばかりだけどそれはちょっとでもシズちゃんの視界に入っていたいって俺からのラブ!
そんなわけで、俺は色々考えた結果、シズちゃんに好きだと言ってもらう方法を編み出した!挑発すればシズちゃんが乗らないわけがない。
「シーズちゃん!」
「んだよノミ蟲……。」
「素面でノミ蟲って言われたら流石に傷つくよ…。」
「っるせぇな。なんだよ?」
「ゲームしようよ。」
「ゲーム…?」
「そう!今から反対のことを言うんだよ!嫌いなら好き、死ねなら生きろ…みたいにね。」
「バカか。」
「あ、今のは天才か、になるからね?シズちゃんがやらなくても、俺は勝手に反対の意味に取るからシズちゃんは俺に嫌いって言う度に好きって言ってるのと同じになるんだよ?」
「ふざけんな!お前なんか誰が好きに……嫌いになるか!」
よし乗った!
あぁ、しかもシズちゃんが嫌いになるかって言ってくれた…!
何これ超幸せなんだけど。
「あぁ、シズちゃんって本当に天才だね!」
「黙れじゃなくて黙るな臨也!お前に言われたら嬉しいだろうが!」
何これ、段々嬉しいどころか面白さが…。表情と言ってることが合わなさすぎだよシズちゃん!
「シズちゃん、俺のこと抱きたいぐらい好き?」
「生きてでも抱きたいぐらい好きだ。」
「俺、シズちゃんに抱かれたいなぁ」
あぁ、いくら本音言ってもいいって素晴らしい!
本当はこんなのじゃなくて、ちゃんとした本音を言いたいんだけど、今の俺にはこれが精一杯だからさぁ。
「ねぇ、俺にキスしないでね?シズちゃん。」
「はぁ!?するわけねぇだろうが!」
わー…ちょっと冗談交えただけでボロが出た。早すぎだよシズちゃん…。まぁ確かに男が男にキスしてって言われたらこうもなるかな。しかも天敵だし?
「あ、いや、今のは違うからな!?」
違うって言うのは正しいって言ってるのと一緒なんだけどなぁ今は。
「俺からキスするよ?」
「だから!」
「キス、しないで…?」
こんなのがシズちゃん相手に効くとも思えないけど、僅かな期待を持って上目遣いしながら給水塔を背に目を見開いて座り込んでるシズちゃんの足の間に体を滑り込ませる。
期待はするけど、これ以上近づかせて欲しくない。近くに寄れば寄るほど引き込まれる。
「……もう知るか。」
「へ?」
「お前がバ…天才なのが悪い。」
「な、……んん!?」
シズちゃんに腰を引き寄せられて噛みつくようにキスされた。
え、キス……?
嘘で、しょ?え、え?何で…!?
「ん、ふぁ…ぅ、んふぅ…っシズ、ちゃ…はふ、んぅ…」
「……は、…んっ……」
口内を舌で荒らされて、息を奪われ、シズちゃんの吐息と口角を変えるたびに鳴る水音に聴覚を犯される。頭が真っ白になって、シズちゃんがこんなキス上手かったなんて知らなかったとか、そんなこともどうでも良くなって、暫く二人で我も忘れて息を奪い合った。
「っ、はぁっはぁっ」
「ハッ……」
「長いよ、シズ、ちゃん……っ」
「うる、せぇな。気持ち良かったんだろ?」
垂れた唾液を手の甲で拭うシズちゃんはたまらなくカッコいいし何よりエロい。あぁヤバい、俺の俺自身が主にヤバい。
「臨也、」
「なに?」
「好き……じゃなくて、お前なんか嫌いだ。」
「え…?」
「あー…忘れろ。じゃなくて忘れんな。あぁクソややこしいな。もう止めだ止め。」
イライラしたように頭をかきむしるとシズちゃんはまだ上手く頭の働かない俺を真っ直ぐ見てこう言った。
「好きだよお前が。お前も、好きなんだろ?」
優位に立ったみたいな顔がムカつく。
けど、俺が今までみたシズちゃんの中で最高にカッコいいシズちゃんだった。
ゲームをしようか
(シズちゃんのエロ)(は?お前がエロいから止まんなくなったんだろ)(シズちゃんがエロいから勃っちゃったんじゃないか!)(…へぇ?)(あ…!ま、シズちゃん、待っ!)