弦で繋ぐ、固く脆く
□YOU LOVE … ?
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「おはよー!」
「おはよ…。」
「…ん?大士どうかした?」
「いや…別に」
ん?なんだ?
大士が今にもなんか吐きそうな顔してる
もしや
「インフルエンザ?」
「はい?違うよ。なんで今の季節にインフル…。もう4月だぞ」
「んーそっか」
「あ、千沙!さっき誰だかわかんないけど先輩来たよー。千沙いますか?って。」
「えー?誰だー?」
「なんか、超かっこよかったー♪あたし、めっちゃタイプ!」
「あたしもあたしもー!やばいよ先輩!」
周りの女の子たちが騒いでる中
一人で誰だ誰だ?と千沙はのんきにぶつぶつ言っていた
「あたし知ってる!いつもギター持ってて、ギター部で2年D組だよ絶対!」
「ギター部?D組…あ、高田君か!なんだろー高田君。まだ1限目まで時間あるし行ってみよー」
「千沙ー♪あたしも行きたいー」
「あたしもー!」
「わー♪着いてきてくれるの?ありがとう!」
「あ!!おまえ、なんで高田が来たこと言うんだよ!俺は朝からあいつの顔見ただけで…」
「えー?大士君怒った顔もカッコイイ♪」
「高田君もカッコイイけど、大士君もやばいよねー」
「こら!大士!女の子に怒っちゃだめ!」
「なっ…おまえはそうやって………はあ。高田のとこ行くなら俺も行く」
「いいけどさ……」
「大士君も来るとかラッキー♪早く行こうよ千沙ー♪」
「あ、ごめんごめん!行こーう」
高田君人気だなー
昨日みんな呼べばよかったなー
………大士のことも
やっぱりみんな好きなんだ
私だけじゃないんだね
うーん
「大士…」
「なに?」
「私がお嫁に行ったら、大士どう思う?」
「…………………誰の?まさか、誰かと結婚が決まってるとかないでしょ?」
「な、ないよ!例えばだよ。」
「………………いかせない…」
「え?なんつった?」
やっべ、顔真っ赤だよ俺
「知るか!!」
「なんでよ!いいじゃん!教えてくれたって…」
「ほら、もうあいつの教室だぞ」
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