『ねぇリュウ、
人を好きになったことある?』
「何いきなり」
2人しかいない静かなミッションルーム。
そこであたしはずっと疑問に思っていたことを質問してみた。
案の定リュウには怪訝な目で見られてるけど…;(気にしない気にしない!)
『…今回の事件、三角関係が原因だったじゃん?
だからそこまで人を好きになる、ってどういいことなのかな、って』
ほらあたし人と付き合ったこと無いしさー
なんてヘラヘラ笑いだせば、リュウは読んでいた本をパタンと閉じた。
「…教えてあげようか?」
『へ、…!?』
気付いた時には目の前にはリュウのドアップがあって、唇には柔らかい感触。
『なっ、ななななな、何しっ何してんの!!』
「何って、キスだけど…?」
なーんて不適に笑うリュウに不覚にもドキリとしたのはまた別のお話。
(初めてだったのにー!!)
(…実は僕も初めて)
(うっそ!?)