溢れいずる思い
□其の五
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「雪が自分の過去を話すの初めてじゃねぇ?」
平助が言う
「確かにな…明日雨でも降るんじゃないか…」
からかう左之…
「雪!若葉とどうやって接すればいい?」
『若君は感情が表情に素直に出るから見てれば大体何を考えてるか分かるよ。』
「へぇ…君とは逆なんだね…」
総司が意地悪な笑みを浮かべて言う。
―俺達はこの時の雪が話してくれた過去にただ喜びを感じていた。
―だから気付けなかった…
―この時雪に悪い変化が起きていた事を…
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