溢れいずる思い

□其の十一
1ページ/3ページ


しばらくして…

「ぐっ…」
朔弥に乱暴に食べさせられた総司は苦しげに呻く

「総司が完食した…」
少食な沖田が全部完食したのは初めてで俺達は驚く

《沖田…今度雪の作った食事を残したら許さない…》
据わった目のまま言う

「朔弥…雪の事になると怖え;」

平助が顔をひきつらせながら言う

『朔弥…』
そう雪人が呼び掛けると…
《雪〜vv》

―がばっ…

先ほどまでの機嫌の悪さはどこへやら…
満面の笑みで雪人に抱きつき子猫のように甘える
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ