溢れいずる思い

□其の九
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「元気になったら戻って来いよ」
左之が雪音の頭を撫でながら言う
「ところで朔弥は?」
平助が辺りを見回しながら聞く
『朔君なら先ほどあの人に斬られた人達の介抱をしているわ…』
「まだいたのか?」
土方さんが驚愕して呟く
『ええ…!?っつ』
頷いた直後辛そうに顔を伏せる

「どうした?」
『三人の内二人が今亡くなりました…』
「そうか…」
辺りに重い雰囲気が漂う
『朔君に何か言伝はありますか?』
「いや…特には」
『平助君…頼みがあるの…』
「何?」
『明日の朝朔弥を迎えに来て…』
「!?何で?」
『明日の昼の巡察八番組だから…』
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