まだ、世界の果てが
誰の目にも―
誰の足にも―
触れられていない時代。
世界の全てを支えているのが、「ユグドラシル」と呼ばれる1本の巨木であると考えられていた。
人々は、畏怖と敬服と崇拝を込めて、この巨木を「神木」・「世界樹」・「世界の主軸」などと呼んだ。
ユグドラシルは、起源も知られず、ラグナロク(最終戦争)を越えて生きのびる永遠の木である。
この物語は、ユグドラシルが分かつ九つの世界の第一階層・・・
そして、ラグナロク(最終戦争)のずっと前…
隻眼の知者オーディンが統べる先住民
火の国アースガルド
フレイ・フレイアの双子の兄妹が治める
水の国ヴァナヘイム
そして異世界と思われていた女王ダヌの
森の国ティル・ナ・ノグ
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