secretstory

□君が好き 〜2nd〜
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さぁ、僅かだが身の安全を確保出来たし
今後どうするかをかんがえてみよう!!

いち、誰か助けを呼ぶ
に、なんとか説得してみる
さん、大人しくしている
よん、逃げ出す



ぅーん‥‥‥平和的に考えると1番の‘誰かを呼ぶ’は無いな
となると三択かぁ‥‥
悩むなぁ‥‥‥‥
大人しくしてても変わらなそうだし、仲裁に入ったりしたら俺がボコ殴りだし
痛いのは嫌だからなぁ‥‥‥
消去方で行くと4番の逃げるか

‥‥‥‥


そこまで考えて二人の様子を見る

先程となんら変わらず低レベルな争いを続けている

(10年経っても成長しないなぁこの二人)

それはともかく、この様子なら例え逃げても気付かれる事は無いだろう

そう判断して窓を開けて枠に足を掛ける

(よいせっ)

と、飛び降りた





はず‥‥だった


「ねぇ。何処へ行くつもり?」

「大人しく待っていなければ駄目じゃないですか」

至近距離から聞こえた声


(‥‥うそ)


自分が置かれてる状況が理解出来ない



信じられない、と言った方が正しい


背後に気配を感じる前に片方づつ腕を掴まれ
さらに、各々の武器を首筋に突き付けられている

なんて

おかしいでしょ!?どう考えたって!!!

(気配より先って‥‥そんなの幾ら何でも有り得ないよ‥‥‥)

「ぉゃぉゃ、綱吉君。実際に起こった出来事を信じないんですか?」

いけない子ですね

クフフと笑いながら骸が耳元で囁く

「ッ」

一緒に吐息も吹き込まれ、ビクリと体が震える

「綱吉。今の感じたの?」

「‥‥感じてない」

違うんだと否定する



雲雀は全く信じた様子も無く、不機嫌さを隠さない笑顔を浮かべている

(‥‥‥それはもう笑顔じゃ無いんじゃ‥‥‥‥)

「随分生意気な事言う様になったじゃない」

「‥‥え‥?」

俺、何も言ってない

「言っただろう?」

ココで。と綱吉の胸を指差す

「だだ漏れなんですよ。綱吉君は」

もう少し、上手く思考出来る様にならないといけませんね

優しい声音で諭す骸
しかしその表情は見事に言葉を裏切った、意地の悪い笑顔だった

(ぁ‥嫌な予感‥‥‥‥)

超直感が警鐘を鳴らす
が、両腕を掴まれたままではどうしようもない上に
変わらず首筋には武器が突き付けられている為、後ろを振り返る事さえ出来ない

「折角ですから練習しましょうか?綱吉君」

「そうだね。このままじゃ幾らなんでも問題有るし‥‥‥それに、こんな機会は滅多に無いし、ね」


(‥‥‥マジ‥で‥‥‥‥?)



悪魔と暴君の降臨に死を予感した綱吉であった

それから数日の間、ボンゴレのアジトからは綱吉の悲鳴とも付かない叫び声が聞こえて来たと云う‥‥‥




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