07/24の日記

00:30
大切な人を裏切ってしまった話
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2chのまとめサイト見ててなんか凄く感傷的になったので書いてみる


私がまだスーパーでバイトしてた時のこと、1人のおじさんが、私が入ってるレジに並んだんだ
青い袋に入れられた、鮭の切り身だけ持って




私は、どうせちょっと食べたくなっちゃったからちゃちゃっと買いにきたのね、はいはいしっかりやりますよ(この時まだ研修中の旗立ててたので)
って言う気持ちでレジ通した




おじさんが、お金を出しながら言った
猫にあげるんだと




猫が、いつもの缶詰め食べなくなって、これなら食べる、とのこと




猫大好きな私、
「私も猫飼ってるんですよー!」
なんて、言葉を返しました




おじさんのとこの猫は、17歳?とか言ってたかな
なんか、物凄く長老だったのを覚えてる
驚いて、どうしたらそんなに長生きさせられるんですか?って聞いたの覚えてる


そんなこんなで、会計終わって、ほかほかした気持ちでその後もレジ打ち頑張ってました




数日後、おじさんがまたレジに並んできました




その時も、頑張ってるねなんて声かけてもらったり、その後も私のレジに並んでくれたおじさんに、何度も励まされました




猫はいいよね!w
俺は心がきれいな人のレジにしか並ばない!w
娘がいる
奥さんは亡くなってる
千葉の男は優しい
またくるね




等々、おじさんは、毎回わたしのレジに並んで、優しく話し掛けてくれました




そんな平凡な日が続いてたある日、おじさんが言うんです




「夏には、引っ越す」





ショックでした
せっかく好きになってもらったのに…
わたしも猫好きなおじさんのこと、人として好きでした




店員としてどうかとも思いましたが、ビックリして
「えっ…どこに…」
とか聞いてしまいました
「ずっと遠くw」
と、言われてしまいました
もうこのお店にはこれないんだと、そういった意味が含まれてることを理解しました




それからのおじさんは
引っ越す前に、素顔さらさないとねw
ずっとサングラス掛けてるからねw




と、言っていました




おじさんの容姿について書き忘れていましたが、
サングラスにちょっと焼けた肌、体型は、普通のおじさん…としかいいようがないです
ヒゲとかは、生えてなかったと思います
生えていませんでした




それがわたしが聞いた、おじさんの最後の言葉でした




辞めてしまったんです
わたしが




お客さんがとにかく嫌で、接客やってれば、徐々に慣れていくだろうと希望を持って始めた仕事



でも駄目でした




クレームが怖い




何か言われるんじゃないかと、常にビクビク




みんなに満足してもらえるような、いい店員になりたい




そう思いながら仕事してきましたが、ダメでした




大体、そんなんなれるわけないんですけどね




ただ、何あの店員態度悪いと、言われないように必死でした




私自身がそういう店員嫌なんで




それと、極度の人見知り




これは、この仕事を通してはっきりわかりました




わたしは自分の人見知り度合いを甘く見ていました




わたしは接客に向いていない人種

それから、好きなことを仕事にしたい

ひたすらパソコンに向かって作業していた方が、向いていると思ったんです

今、探してます…



そんなんで、おじさんが引っ越す、この夏を待てずにテキトーな理由つけて辞めてしまいました




辞めた後は、スーパーで張って、おじさんに辞めた旨を伝えようとも考えました




しかししませんでした




引きこもり発動




外にでたくないって、あまり室内から出なかったんです



しかし今、おじさんに辞めたことを伝えられなくて、後悔しています




きっとおじさんも、わたしがレジにいなくなって、いつも探したに違いない、そして、辞めてしまったことに気づき、悲しかったに違いないと、大切な人をそんな風に思わせた自分が、とても情けないと思います




おじさんには、もう会えない




サービスカウンターに、手紙を預けるということも考えたけれど、やっぱり実行に移さず…




わたしの自分勝手な振る舞いで、大切な人を裏切ってしまいました




結局おじさんの素顔は見られていません




おじさんの最後の日に、さようならって言いたかった




本当に、心残りです




おじさん、ごめんなさい




そんなこんなで、何か思い出したんで書いてみました

見てくれた方、ありがとう

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