企画物小説
□プレゼントを驚かす方法
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トサッ…。
ベッドに不二が手塚の手で押し倒された。
「…手塚?クリスマスプレゼントにはリボンをかけないと駄目だよ?」
くみしかれた不二は、クスリと笑って手塚の片腕に赤色のリボンをつける。
「……だったらお前にもかけないとな」
予想通りの答えに不二は両腕を差し出して、
「今日だけは文句言わないから、君の好きにして良いよ」
と、満足げに言った。
すると、手塚は何故かポケットから赤色のリボンを出す。
「…なんだ、手塚も持ってたんだ?」
手塚も同じことを思っていたのかと、つまらなそうに不二が言った瞬間、両腕を結ばれるだろうと思って出していた腕には、目もくれず下半身の衣服を全て取り去った。
自分が思っていたのと違う展開になり、不二が少し焦った隙に、手塚は右手首と右足首、左手首と左足首をリボンで結んだ。
「ぇッ…?!」
「好きにして良いのだろう?」
手塚はそう言うなり、不二が返事を返す前にキスをして口を塞いだ。
「んッ…」
想定外の事に戸惑いながらも、不二は手塚のキスに答える。
「驚いたか?」
突拍子もなく、官能的な表情で固まる不二に手塚が聞き、拗ねたような顔をした後不二は頷く。