詩や創作小説など…

□もしも…さ((著者:常歩))
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あぁ…なんで俺は女に生まれなかったんだろう

もし俺が女だったら、貴方のそばにずっと居てあげれるのに
もし俺が女だったら、あの人と付き合っていた時のように裏切りもしないのに
貴方の傷は、俺が女でないから、癒せない


なんてもどかしいんだろう


こんなに、貴方と一緒に幸せになりたいと思っているのに
こんなに、貴方との幸せの為に努力を惜しまないのに



ただ、ただ、こんなに愛しているのに



俺は女ではないけれど


貴方を


抱きしめたい
あたためたいんだ


この腕で


こうやって言ってる時点で、もう女らしさのかけらもないね
でも、俺は女になりたい
貴方だけの



可愛らしい格好とか、化粧やスカートにも興味がないのに
本気で、そう思うんだ



僕の幸せは君の幸せ
だから、君の幸せが僕の幸せであれば、どちらも幸せになれるのに

そうなってはならない


のぞみはない




残酷な壁だから





せめて、戯れ言のように言ったら聞かせて?


その言葉を



――なぁなぁ、俺が女だったらどうする?――



――どうって…そうだなぁ…アハハ、もしそうだったら、俺の嫁にするかな――


って。




To be continued.

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