詩や創作小説など…
□りょうり((著者:常歩))
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あ、
そうか。
私、寂しかったんだ。
だったら、
乗り越えるために「りょうり」をしましょう。
ポツンって、私の体の中にあるそれを、
トントントン
みじん切りにするの。
さぁ、そのまま早く食べましょう。
なんたって、「しょうひきげん」は、短いから。
私の中のそれが過ぎてしまうより前に食べてしまいましょう。
でも、
「しょうひきげん」がくる前に、あなたとわたしで半ぶんこして、それを食べたなら
私はもう、「りょうり」なんかじゃ、寂しさを越えられなくなってしまうの。
あぁ、もう。
あなたから、離れられない。