テニスの王子様 BL小説

□星の王子様達(菊不二)
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不二は、目の前にいる人物を見やって一言ポツリと言いました。
「僕と付き合いたいっていうのかい?」
目の前の男は、夏の光りをその体の中に、持っているのではないかと思うくらいに、明るく無邪気に頷きます。
「……今君は、僕にとって何億人という人間と別に変わりない人なんだよ。だから、僕は君がいなくたって良い。君も僕がいなくなったって良い。だけど、君が僕と恋人同士になると、僕達はもう、お互いに離れちゃいられなくなるよ。君は、僕にとって、この世でたった1人のひとになるし、僕は、君にとって、かけがえのないものになるんだよ…」
目の前の男は、真剣な表情で不二の話しに聞き入っています。
不二がこうやってこの男に言うのは、自分もこの男をどうしようもないくらい好きなのもあったのですが、無邪気に笑いながら言う言葉に自分と同じ、子供らしさを感じ続けていたからです。
だから、不二はこの『菊丸英二』と、いう男と本当の恋人になりたくて、この事を話しているのです。
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