言の葉あ遊戯、

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どう言うことなのかなぁ。ねぇ、リクオ君

「……………」





***


焔乃と分かれた後、直ぐに私は化け猫横丁へと向かった。化け猫横丁付近まで走ってきた私は腕につけていた数珠を外して言霊の姿へと自ら変化する。袖口に数珠を入れてから、古風な扉に手をかけ横へとスライドさせた

「いらっしゃい…─って言姫じゃあないかい」

「こんばんわー」

門番をしている蛇とじじいにへらりと笑って挨拶をすれば向こうも僅かばかり笑みを浮かべる。蛇は会釈をしただけだったけどね

「さっきじじいのとこの孫が来たわい。待ち合わせかい?」

「あぁ、リクオ君かぁ…─って…来てるのー?」

じじいの言葉に首を傾けながら聞き返せば向こうは目を点にさせながらこう言った

「なんじゃい、待ち合わせじゃないのかいな。とりあえず、通りな、妖怪だったらフリーパスだ」

あれ、リクオ君帰ったんじゃないの?と僅かばかり眉が寄ったが、そう気にしていられる時間もなく、化猫屋へと足を進める

「──いらっしゃいませーっ!って言姫様じゃあないですか!」

「こんにちはー」

店へと一歩入れば妖怪だらけ。良太猫が経営する化猫屋は今日も大繁盛みたいだ

「若ならそこの半個室ですぜ!」

「あれ…そう言えば、違う女の子と来ていましたけど、お友達ですか?」

…………カナちゃんか。あの後、2人はここに来たのか。ちぇっ、ちょっと嫉妬しちゃうなぁ。私はこんなに頑張ってるのにー。まぁ化け猫横丁までしか走ってないけど

「今日は妖様じゃなくて三郎猫と良太猫に用があるんだぁ。呼んでくれる?」

「三郎猫と頭領?分かりやした、ちょっと待っていて下せえ!」

バッと店の奥へと駆け出した店員を見届けながら、そこ、と指さされた半個室を見やれば、確かにリクオ君とカナちゃんがいた。ふむ、これは羽衣を被っていた方が良いかな、っと袖口から羽衣を出して頭に被せる

「ひゃっひゃー。若もすみにおけませんなぁ」

「こーんな可愛い愛人連れてー」

「愛人じゃあねぇーよ。…俺には言姫が居るからな」

「やーん!言姫様ったら愛されてるっ!もー私嫉妬しちゃうーっ」

何を話しているのか遠すぎて聞こえないけど、とりあえずリクオ君モテモテだなオイ、逆に羨ましいよ。私も両手に華、両手に綺麗な女の子、ってのやってみたい…って誰だ、カナちゃんにマタタビカクテル出したの。子供に飲ませるなんて…体に悪影響なんだぞー、まったく

「言姫様ーーっ!」

店に響き渡る良太猫の声に店にいるお客(まぁ妖怪たちなんだけど)がざわめきだした。それはリクオ君たちも例外ではなく、リクオ君とカナちゃんがこちらを見ているのが気配で分かった

「良太猫久しぶりだねぇ。三郎猫は?」

「お久しぶりです!三郎猫ならこちらに」

「こ、こんにちは、言姫様!」

「こんにちはー。いきなりゴメンねぇ」

かしこまる三郎猫にニコリと笑って安心させてやる





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