言の葉あ遊戯、

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「これが私の結論だ!」

「牛鬼、っ!貴様ぁああ!」

「琴美っ!?」

リクオ君が私の名前を呼ぶ声がするが構ってる時間はなく、自身の腹に刀を突き刺す牛鬼の手をグイッと引き、空いている手で体をドンっと押した











「───なぜ止める?琴美様…リクオ、」


柱の天井近くで折れた刃が突き刺さっている。引いた手の先、牛鬼の持つ刀を見てみれば柄だけになっていた。ゆっくりと後ろを振り返れば刀を振り切った形で構えているリクオ君の姿。黒羽丸とトサカ丸が困惑した顔をしている

「琴美様?…リクオ、様?」

グラリと膝をつく牛鬼と私。牛鬼は深手を負いすぎた為、私は安心からなのか体から力が抜けて後ろへと倒れた

「……っと、」

が、リクオ君が寸前の所で抱き留めてくれたので頭を強打することはなかったみたいだ

「私には、謀反を企てた責任を負う義務があるのだ…」

真っ直ぐにリクオ君を見つめる牛鬼

「なぜ死なせてくれぬ…牛頭や馬頭にも会わす顔がないではないか…」

「おめーの気持ちは痛ぇ程わかったぜ。オレがふぬけだとオレを殺して自分も死に、認めたら認めたでそれでも死を選ぶたぁ──」

一息置いたリクオ君が牛鬼を見下ろした

「──らしい心意気だぜ、牛鬼」

「牛鬼、死なないで」

私が言えばリクオ君がゆっくりと頷き口端を僅かに上げる

「あぁ。こんなことで……なぁ?」

目を見開く牛鬼に私は傷に障らないように彼を抱きしめた

「………琴美…さ、ま……?」

「私には未来が見える。この事は勿論、お前が自身を刺そうとする事も…」

リクオ君に聞こえないように小さな声で話せばピクリと反応を見せる牛鬼

「“家族”が死ぬところなんて、私は見たくないよ……牛鬼」

「…は、い」

頷く牛鬼に満足した私は体を離して立ち上がる

「ここでのこと、お前らが言わなきゃすむ話だろ」

「若ぁ〜…んな、」

トサカ丸の情けない声に後ろを振り向けばリクオ君と目が合い、コツンと頭をこつかれた

「なんだ、それとも琴美が体張って守ったのを無碍にするつもりかい?」

「それは!…そのー」

慌てるトサカ丸を余所に黒羽丸が脱ぎ捨てた私の羽織を肩にひっかけてくれた

「琴美様、お体が冷えますよ」

「ありがとう、くろーまる」

「まったく…あなたって人は無茶をなさって……心臓が止まりそうになりました」

「うん。ごめん。でも私の役目だから」

「ん、役目?なんのことですか?」

「うぅん。何でもない」

ニコリと黒羽丸に笑顔を向けた私はチラリとリクオ君を見る

「牛鬼…さっきの“答え”、人間のことは…人間ん時のオレにきけよ。気に入らなきゃ、そん時斬りゃーいい。その後……勝手に果てろ」

鞘に刃を収めながらリクオ君が言った




111111 りん汰

 

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