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□a Sleeping Prince
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大学生になった私と仁王君は相変わらず付き合っている。まあ中学のときに部活でダブルスを組むまではお互い関わることはないだろうと思っていたが、人生どう転ぶかわからない。ペアを組んでからとゆうもの、彼と過ごす日々が増え、最初は知ろうともしなかった彼の色んな面を見る機会もふえた。するとそれと比例して日に日に彼の存在が大きくなっていったのである。それと同時に私は悩んだ。そりゃあ私も仁王くんも男なわけで。それに仁王くんが私のことを好きなどと言うことは絶対に有り得ないと思っていたし(本人にそう伝えたところ、同じ事を思っていたそうだが)世間では認められない"同性同士"なのだからそれはもう悩んだ。悩みすぎて柳くんやら真田君には何度か心配をかけてしまいましたが………でも、一番最初に私の異変に気付いたのは、私のパートナーであり、まさに好意を向けていた仁王くんだったのだ。何故私の心配なんかをしてくれるのか……嬉しかった反面、これ以上彼を好きになってはいけないと思い勇気をだしてかれに私は言った。ダブルスを解消する覚悟で





『どうして私のことなんか気にかけてくださるのですか?ただのダブルスパートナーなのに………』





そのときの仁王君の顔が今も目に焼き付いて離れない。ひどく驚きそしてとても辛そうな顔をしていた




「お前さんにとって俺は…"ただのダブルスパートナー"なんか……そんな風に思われとったとはな」





なんとか笑っていたが今にも泣きそうな、それでいて悔しそうな……そのときは私まで辛くなったのを覚えている。でも言えなかった嫌われたくなかったダブルスを解消なんかしたくなかっただから言えなかった





『私はっ………!いえ、、何でも…ありませ』

「好いとうよ」





一瞬時間が止まったのかと思った。気付いたときには仁王くんの腕の中にいた。夢でもみているのではないか?私は自分の中で何度もそう思った。だがわたしは確かに仁王くんの腕の中にいた





「俺は柳生さんのこと好いとるんよ」





気付けばわたしは仁王くんを抱きしめ返していた。何と言っていいのかわからなかった仁王くんにはあの時のわたしの気持ちがつたわっただろうか?本当に本当に嬉しかった。もう夢でもなんでもいいとまで思った。流れ落ちる涙をそのままにわたしは顔をあげた





『っず、に……ぉ、…っわた、わたしは…』





嗚咽が止まらずまともに話すことが出来ない私を仁王くんは優しく背中をさすってわたしの発する言葉を待っていてくれた。わたしは更にないてしまい視界は歪み顔はグシャグシャだっただろう





『わたっ、わたし…も、仁王く、が、好き………』





徐々に小さくなる言葉をなんとか拾い、わたしの気持ちを知った仁王くんは更にわたしをキツく抱き締めた





「本間か……嘘やないよな、、」

『わたしがこんなことで嘘をつくとお思いですか?心外です』





いつものように眼鏡をクイと押し上げると仁王くんが小さくわらった。やさしい笑顔だった。





「絶対離してやらんからな」

『ええ、、望むところですよ』





あの日から何度か喧嘩もしたし、別れそうになったこともあったけど(内容は案外些細なものばかりだったが)こうして今も一緒にいれているとゆうことはとても幸せなことだと思う。





とある日曜日の朝。





私の横で眠る白銀の髪をした彼はわたしが起きたことにも気づかず今もぐっすりと寝ています。普段から先手をついてばかりな彼に少しイタズラをしておきましょう。
眠り姫のごとく、目覚のキスでわたしの王子様は目覚めてくれるのでしょうか?





























<END>



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