novel


□疑っちゃ悪いですか?
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「ねぇ…何このケーキの山…」
 
呆れた目で骸をじっと見るのは骸の恋人…恭弥だ
 
「…らって…らってぇ…」
 
滑舌悪い喋り方で返すのは泣きそうになっている骸
 
「はぁ…悪かった。謝るからさ、このケーキの山どうにかしてよ?」
 
「ぅう…らってぇ…恭弥君が…あん、な辛いの無理矢理食べさせるからァ…ぅ…ッ…」
 
この2人に何があったのかと言うと……
 
 
 
昨日の夜のこと…
「恭弥君…こんな時間に用事って何ですか?」
「用事は用事だよ。」
「…浮気ですか?」
「はぁ?違うよ…僕が骸以外好きになると思うの?」
「だって…」
「だって何?」
「恭弥君の学ランから綱吉君の香いが…」
「…違u」
「違くないです!!」
「ちょッ!!何で話を遮るの!?」
「恭弥君のバカっ!!浮気者ッ!!!」
「プチッ…そう言う口の聞き方するんだ?」
「へっ!!?ぁ…違っ…ごめんなさいっ!」
「可愛くない骸はコレでも食べてれば良いんだよ!!」
「かっ…辛ッぃ!!!!!!!!!!!!」
 
そう、恭弥はあんまり骸が煩いものだから、骸の口に唐辛子2〜3個を無理矢理押し込んで猿轡を噛ませていたのだ。
 
「うっ…ぅう…グズ…ッ…」
「ごめん…もう泣き止んで?」
「恭弥君に、は、ケーキ…ッ…あげませんから…」
「ん…いや?今は関係ない気が…」
「どうせ甘党ですよっ!!!」
「ぅん…だから、関係ないよね?」
「辛いの嫌いですっ!!」
「だから関係ないよね?」
「甘党じゃ悪いですかっ!?」
「いや…本当に関係ないよね?」
「恭弥君のバカっ!」
「本ッッッ当に関係ないよね?」
「ぅう…ぅぐ…グズ…ひッ…わぁぁあぁん!」
「Σまた泣き出した!!!これって僕のせい?僕のせいなのッ!!?」
 
「きょ…やくッ、…ひッ…ごめッ、んッなさ…ァ、いッ…、…き…らい、にッ…ならっ…なぃ、でッ…」
「…骸」
「…きょ…やくッ、の浮気もの…ッ…ひッ…グズ…」
「嫌いになんてなってないし、沢田の所に行ったのは、赤ん坊に会いに行っただけだよ?」
「…わぁぁあぁんッ…!アルコバレーノのブァカァー」
「わっちょっと、落ち着いて!!」
「アルコバレーノのブァカー!わぁぁあぁんッ…グズッ…ゲホッゲホッッ」
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