奇妙な怖い話

□管理人の怖い話
1ページ/1ページ

体験した不思議な話の中のひとつを話します

体験したのは2階だてのアパートででした
私はその一階の一番端で大家さんの部屋の隣でした
すんでる人は一階に3人、二階に4人。


引っ越してきたときに挨拶ついでにどんなひとがいるのか確かめようとしましたが、ほとんどの人が留守でいなかったので大家にどんなひとがいるのか訪ねてみました

ひとりひとり丁寧に教えてくれて分かったことは、このアパートにすんでる人はほとんど帰ってこないらしいです
それに残念ながら女性はいないということです
私はあまりこのアパートは好きじゃなかったし、まだ高校生だということでその時は一人暮らしがどういうものなのかを知るために、親が私を1ヶ月だけこのアパートに住ませるという条件だったので長くここにはいなくてすみそうだから少し安心していました


ですが大家の話の中にきになるものがありました
それは私のちょうど真上に住んでいたおじいさんのことでした

おじいさんは80代で、ほとんど動けなかったみたいです
家賃はおじいさんの息子から届くらしいのですがおじいさんと一緒に暮らすつもりはないから、とりあえずこのアパートに住ませることにしたらしいです
息子は週に5日きてご飯を食べさせたりしてたらしいですがとうとう亡くなってしまったみたいです

それからその部屋で生活したひとはみんなすぐに引っ越してしまうという内容でした




おじいさんは気の毒ですが私は本当にこういうものが好きなんです
そこで大家に無理言って鍵をかり、早速その部屋に行ってみることにしました




特にかわったものはなかったのですが壁にシミがついていました
そのシミはよく見れば人の顔に見えなくもないのですが特に気にならなかったのでトイレ、戸棚、風呂を見て回りそのまま帰ることにしました


その日の夜布団をひいて電気を消し、後は寝るだけというところでそれは起きました

今は誰もいないはずの真上の部屋から床を殴っているような変な音が聞こえたのです
“どん どん”
同じ間隔でした

後少しで寝れそうだった私はすごく機嫌が悪くなったのでその音に向かって
『うるせーー!!!』
と、怒鳴ってしまいました

するとさっきまでなっていた音がやみ、やっと寝れると思ったら直接脳に響いてくるような低い不思議な声で聞こえてきたのです
「入ってくるな…入ってくるな入ってくるな入ってくるな入ってくるな入ってくるな」
耳を塞いでも聞こえてきて、次第に頭も痛くなってきてどうしても我慢できなくなってきたのでその頭の中の声に向かっていつの間にか叫んでいました
『分かった!入らないから!』
たしかこんな事を言ってたと思います
するとあれほど聞こえてた声は聞こえなくなりました


そのことを大家にいってみたらこんな事をいっていました
「あの部屋はあの人にとって大切なところなのかもね」

それからその部屋は立ち入り禁止の張り紙が貼られ、誰も入ることはなくなりました


それからは何も聞こえなく、そのままアパートを出ることになりしたが私は聞こえたあの声をずっと忘れられません













ハイッテクルナ…
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ