10/31の日記

20:26
『Monster Monster』
---------------
ネタの子達がモンスターだからハロウィーンまで待ってたんじゃないよ!
偶然だよ?本当だよ?

綴りが間違ってたらスミマセン。



「Trick or treat!」

生徒会室の扉を開けながら無駄に綺麗な発音で入ってきた紫亜に、凪風はスルーを決めた。

「ちょいちょい凪風さん?無視とは酷いなー」
「何しに来たの?」
「リアルモンスターな私は十月末日をハイテションにエンジョイするべきじゃない?」

中途半端に片仮名英語を交えた話し方に若干イラッとする。
西洋妖怪(モンスター)と言っても、紫亜の見た目は明らかに日本人だ。
もちろん、同じ西洋妖怪である自分の見た目もだが。

「舞ちゃーん、Trick or」
「はい、トリートです」
「…ノリ悪いなー。真理亜ー!」
「きゃんっ紫亜先輩!抱き付いてどこ触ってんですかー!?」

向こうで後輩たちに絡む幼馴染みをさて、どうしたものか。
舞ちゃんはさすがと言うか、被害に遭わないうちにさっさと施し(treat)をしている。
真理亜ちゃんは問答無用で胸揉み(trick)かー。
…大きいもんね、うん…

「紫亜、会長たちが来る前に片付けないといけないんだから、邪魔しないの」
「んー、都さんと柚奈先輩来るの?」

都さん…
いつの間にかそんなに親しくなってるなんて――

沸き上がりかけた黒いものを抑え込み、あからさまなため息をつく。

「会長たちにまでセクハラしないでよ」
「しないよー。こっから先は凪風オンリー」

え?と思うこちらの眼前。
緩く触れた唇に数秒の間をおいて、頬に熱がこもる。

「凪風からはTrickもTreatも同じものを貰うからね」

自分の頬に指をあてウィンクで言い放つ紫亜に、凪風は無言でデコピンを入れた。



そんな訳で、やっとサキュバス×ヴァンパイア(の末裔たち)です。
主要メンバーは全員名前が出るという暴挙。
紫亜さんはノリのいい人。
凪風さんはストッパー。
もちろん、紫亜から凪風へのTrickとTreatは――わかりますよねー

では、また。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ