晴れた日

□編物2
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エドとアルが私服のロイと、謎の美女を見た次の日



―東方司令部―


「あら、エドワード君にアルフォンス君」
エドとアルを迎えてくれたのは、リザ・ホークアイ中尉だった。
「中尉、久しぶり!」
「お久しぶりです中尉」
二人は揃って、ホークアイに挨拶をする。
「お久しぶりね…
今日は大佐に?」
「ああ…報告書を持って来たんだけど…」
エドの言葉にホークアイは、しばらく考える素振りを見せる。
「貴方なら、入っても大丈夫…よね…」
?と、二人は顔を見合わせる。
まるで会わせにくい言い方だ。
「いらっしゃい」
ホークアイに促され、執務室へ向かう。

コンコン

「大佐、エドワード君達が来ましたが…」
しばらく、ロイの間があったが…
「…入りたまえ」
と、返事が返って来た。
何時もならば、直ぐに返事が返って来る筈なのに、まるで入って来るのを躊躇うようだった。
「あの…今日は…
大佐はお忙しいんですか?」
恐る恐る、アルは伺うように聞く。
「だったら、オレ達…また改めて来るけど?」
アルにならって、エドもホークアイに言う。しかし、エドは本当の所…ロイにあまり会いたくは無かったからだが…
そんな事は無いと、ホークアイは、首を振る。
「ただね…お客様がいらしているだけ…」
お客様?
だったら、尚更遠慮したほうがいいのではないだろうか?
そう告げると、ホークアイは困った顔をして大丈夫だと言うと、ドアを開ける。
「失礼します!」

ピッ

と、ホークアイは背筋を正す。
ホークアイに続いて二人も入る。
「失礼します…
…あれ?」
「どうした?
アル…あっ…」
アルが見た先をエドが見ると、ロイの隣には、昨日の美しい女性が座っていた。
言葉に詰まっている二人を見て、女性はにこやかに微笑んでいた。
「鋼の…ご苦労だったな」
女性が隣にいるせいか、ロイのエドへの態度はそっけない。
「…あ…
ほ、ほら、報告書」
金縛りが解けたようにエドは、ロイに報告書を渡す。
しかし、目は隣の女性につい、目がいってしまう
ロイは、それに気づき紹介しかけた所でスッと、女性に言葉をさえぎられた。
そして、女性は代わりにエドに話しかける。




続く
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