AMEZIST-NOVEL

□キラだけへの声
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ラクス・・・どうしたんだ?」

アスランは、いきなり自分の部屋に入ってきたラクスに声をかける

「ふぇっ・・・アス・・ラ・・ン 私っ・・私・・キラに嫌われてしまいました・・・うっく・・・」


「えぇ?キラにぃ?・・ いいですか、ラクス。それはなにかの誤解では・・・・」

「ふっ・・・えぇぇぇんっ!キラぁっ・・ごめんなさ・・っふキラっ・・・ぐすっ・・ふぇ・・・」

泣きやむ様子のないラクスをアスランは軽く抱きしめる

「ラクス、俺の話を聞いてください・・・キラは、あなたの事を世界で いや、宇宙で一番大切に、そして愛おしく思ってるはずです。」

アスランの言葉に耳を傾けるラクス

「そんなに大切に思っている君を・・・キラが嫌うわけないでしょう?」

「アスラン・・・・」

「ラクスっ、ごめんっ・・・ごめんねっ!」
「!キラっ・・キラ!」

キラは前触れもなく、部屋に入り込む。

そんなキラの前には、かるくラクスを抱きしめているアスランの姿が

「!!アぁスラァン!!!!」

僕はすばやい動作でラクスの体を自分の方へ引き寄せる

そして、キッと アスランをにらみつける

「っや・・誤解だキラ・・これは・・・」


「・・・アスランもいい度胸だよね 僕のラクスに近づくなんて・・・・、で?覚悟はできてるの?」

キラの冷え切った瞳に、どうしようもない怖さを感じるアスランであった。


だが、そのキラを止めるように ラクスがキラに言う

「あのキラ・・・違いますの・・これは・・・」

「何が違うの?ラクス」

「アスランは・・・」

ラクスの言葉はむなしくも、彼の口づけによって阻まれる

「んっ・・・キっら・・・///」

頬を赤らめるラクスにキラは黒い笑みをおくる

「ふぅん・・・そうやってアスランをかばうんだ・・・
 ・・いいよ・・アスランは許してあげる」

「キラ ありがとうございます」

「・・・どうして・・?」

「え?あの・・・ですから私達を許していただいて・・・」

「誰が、君を許したって・・・?」

「・・・え・・・?」


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