AMEZIST-NOVEL
□彼女の事なら
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それは、ある日の昼下がり
キラはいつものように、ラクスやカリダ、子供たちと一緒にマルキオ邸で過ごしていた
「キラー、ちょっと手伝ってくださいなー」
声の主は、キラの最愛の彼女 ラクス
「うん、待ってね」
キラはラクスに返事をして、ラクスのいる彼女の自室へと向かう
見れば彼女は荷物を整理していて
どうやら棚の上のものがとれないらしい。
「キラ、あの・・」
「分かってる。棚の上のもの、取ってほしいんでしょ?」
にこっと微笑むキラにラクスは少し驚いた様子で、
「まぁ、どうして分かったんですの?・・・」
小首をかしげるしぐさが可愛らしくて
キラはまたにこっと笑って
「君の事なら、全部分かってるつもりだけど?」
得意げに言うキラがおもしろくないのかラクスは
「全部とは、どこまでですの?」
「そりゃまぁ、ラクスの誕生日とか、年とか、好きなもの、嫌いなもの、ほかにも趣味とか・・・かな」
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