言葉遊び

□果てなき復讐
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 梓は、触れた安曇の手の異様な冷たさに「ひっ!!」と、引き吊った声を出し、瞳を見開く。
そんな梓の反応を見た安曇は先程とは、打って変わり、「あはは。冗談だよ。本当に梓は怖がりだな〜。」と、梓に笑い掛ける。
しかし、梓はそんな普段通りの安曇の様子に不気味さを感じた。
 それでも梓は「もうやめてよ。安曇の冗談は、冗談に聞こえないんだから。」と、安曇の脇腹を小突く。
すると、安曇は「ごめんごめん。」と、笑う。
そして、「もうこんな所から離れよう。」と、梓は提案する。
梓は、安曇もそれに乗ってくれるものと思っていたが、予想に反し安曇は、「何で?」と問う。
 それに梓は「もう、何でも良いから行くよ」と、踵(キビス)を返し歩き出すが、その首を誰かの手が捕らえた。
「!」梓は、戦慄した。
 それは勿論、安曇の手。
 しかし、梓には安曇のものとは到底、思えなかった。
 そして梓は、「違うこんなの安曇じゃない。誰?」と、問う。
すると、「何言ってるの梓?私に決まってるでしょう?」と、笑いを含んだ声が返ってきた。
そして、手に力が込められる。
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