物語
□【おまけ】
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【狂歌】
【雨の日に】
今は、梅雨の季節。
雨がふる。
そして、
また何人もの命が奪われる。
今日も雨が強く降っている。
また、今日も。
何処かで、
誰かが、
神の手に堕ちている
かも知れない。
ほら、
そんな事言っている間に
誰かが神の手に堕ちた♪
何の抵抗も出来ぬまま♪
雨音の中、
耳を澄ませてごらん?
人々の
美しい悲鳴が聞こえるよ…。
雨の中、
目を瞑ってごらん?
神の愉しそうな狂笑が
見えるよ…。
雨の中、
耳を澄ませてごらん?
神の足音が聞こえるよ?
すぐ後ろで。
カツ、カツ、カツ…。
ほら、
死の足音が近づいて来る。
あーぁ。
また堕ちゃった。
自分には関係無いって
油断してるから…。
今時、
殺人事件なんか
珍しくもなんとも無いのに。
どうして油断なんかできる?
明日は我が身だよ?
雨の闇に怯え、
足音と影に怯え、
恐怖に狂え。
雨の日に…♪
― End ―