物語

□【第2話】
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【第2話】
「朝〜夜」


Ppppppp!!
 大音量で枕元のアラームが激しく鳴り響いた。
 神(じん)は、不快な電子音に「う゛〜。うるせぇ。」と、不機嫌丸出しの声で呻き、目覚ましを殴って止める。
 そして、時間を確認し、「6時か。」と呟き、やっとの思いでベッドから這い出す。
 物凄い低血圧な神は、朝に弱く、起き抜けは動きが亀の様に鈍(のろ)い。
 きっと、彼を殺すなら絶好の機会だろう。
 しかし、そんな事を暗殺者達が知る由(よし)もなく、白昼堂々、殺しに来るような間抜けもいない。
 そもそもそれでは「暗殺」とは呼べないだろうし、神すらも昼間には、殺人を避ける傾向がある。
 それはそうとして、神は携帯を掴み、そのまま階段を降り、キッチンへと入る。
 そこで冷蔵庫を開け、中からペットボトルを取り出し、中の冷たい液体を喉に流し込む。
 そして、「ぷはぁー。あ〜眠っ目ぇ覚めねぇ〜。」と、腑抜けた声を出す。
 その後、「顔でも洗って来るか。」と、キッチンを出た矢先に携帯の着信音が鳴り響く。
 神は、多少驚きながらも携帯を開き、メールを確認する。
 メールの内容は、今夜の仕事の事だった。
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