物語

□【第1話】
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 それに青くなった長官は、「部屋から退出してもらえ。」と、焦って数人の警官に指示し、指示された警官達は、抵抗するそいつを立たせる。
 そして、その警官は最後に「臆病者共!」と、残し、同僚たちに外へ出される。
 それを見届けた長官は、まだ青い顔をして「やはり彼は外しておくべきだったな。」と、飽きれ半分、自嘲半分に言う。
そして、数分後…。
 あの警官を連れ出した警官達が、戻り「彼には、部署に戻るように言っておきました。」と報告した。
 それに長官は、「ご苦労。」と、応え、神に向き直った。
 長官は、この状況をどうしたものかと考え、自由になり、武器を手に入れた神を止めることは、総勢20数名の警官を持っってしても不可能と判断し、そのまま交渉を進める事にした。
 そして、長官は「それはさて置き、本題に戻ろう。質問の答えからだったね。報酬は勿論出すよ。ただ働きして貰う訳には、いかないからね。」と、告げる。
 すると、幹部の一人が口を開き、「仕事は殺人。但し、ターゲットはこちらで、指示する。不要な殺人は、一斉、認めない。見つけ次第逮捕、死刑。よって、君には、監視を付けさせて貰う。今から君は、自由で在って、完全な自由の身ではない。そこは、弁えて貰おう。」と、告げる。
 そして、長官は「どうだね?受ける気になったかね?」と、神に聞く。
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