言葉遊び
□少しでも…
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「少しでも…」
「何か、悩み事あんのか?あっ
たら、聞くぞ。」と、少年。
それに「無いよ。」と、少女
。
「嘘つくなよ。いつも悩んで
んじゃん。」と、不機嫌そうに
眉間に皺を寄せて少年は、言う
。
すると、「うん。でも、無い
の。あり過ぎて無いの。」と、
少女は言う。
それに少年は、「なんだ?そ
れ?」と、不可解そうに少年は
聞く。
すると、「何なんだろうね?
私にも、分かんなくなっちゃた
。」と、少女は少年に向かって
、にっこり笑う。
それを見て、「それってどう
よ?」と、呆れる様に少年は問
う。
すると、少し悲し気に「うん
。分かんなくなっちゃたから、
悩みが無いのと同じ。」と、応
えになっていない返答を遠くを
見つめながら少女は、返す。
少年は、少女の表情に悲しみ
の色を感じ取り、何も言えなく
なってしまった。
少女は、遠い目をしたまま…
。
少年は、言葉を詰まらせたま
ま…。
だけど、
だからこそ、
二人は、
変わらず並んで歩く。
少しでも、
君の役に立てる様にと…。
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